HSPとは
最近、受診のお問い合わせや受診された方から「自分はHSPでしょうか」という質問を受けることが増えています。
HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれています。これは生まれつき「非常に繊細な人」「非常に感受性が強く、敏感な気質をもった人」という意味であり、心理学者により提唱された概念で、精神疾患として診断されるものではありません。
ADHDとHSP
ただHSPではないかと悩まれている人の中にADHDの患者様が含まれている可能性は十分にあります。実際に当院を受診しADHDと診断された患者様の中でも初診時に「自分はHSPではないか」と心配されていた方がいます。またHSPの方の悩みの一部はADHDの特性による悩みと重複するケースも珍しくありません。
HSPと治療
HSPとしての悩みの一部はADHDの特性と重なる部分があります。当院でADHDの診断がついた方が対象にはなりますが、ADHD治療によりHSPに関する悩みが解決できるケースもあります。当院では内服治療以外にも、心理士による特性理解のサポート、環境調整に関するアドバイス、不注意改善プログラム、姿勢改善プログラムなどの取り組みを行っております。自分はHSPではないか、と考えておられる方は一度当院のホームページを参考にしていただき、ADHDの可能性も考えてみてください。